子ども達と保育園の裏の園庭で遊んでいると、隣の教室から小学生達がドラムを持って外に出てきた。次々にカールさんがおこした焚き火の周りに集まっていく。私の保育園の子ども達は楽しそうに駆け回っている。でも、フト思いたって子ども達用のドラムを机の上に置いてみた。すると、どの子も次々にドラムを手に取り小学生達の輪に加わっていった。 私は一言も声をかけていないのに、子ども達が自発的に参加する様子に驚きながら、既に歌い始まった輪に加わった。 一曲終わると低学年担当の先生が話し始めた。「今から手紙を燃やします。私達が215人の子ども達に宛てて書いた手紙は燃やす事でスピリットの世界に届きます。」と言って先生は手紙を子ども達に手渡した。カールさんはポケットから小銭入れに入ったタバコの葉を取り出して、私達にひとつまみ火にくべるようにいった。タバコの葉っぱを乾燥させたものをカールさんはいつも持ち歩いていて、自然から何か頂く時に感謝を捧げるのに使っている。 それぞれが火に手紙とタバコをくべて、またドラムソングが始まった。ウェルカムソング、マーモットの歌、イーグルの歌、スカチンネーションの歌…そしてウーマンズ・ウォーリヤー。この、ウーマンズ、ウォーリヤーの時私は胸が詰まって泣きそうになった。