みなもと体験館がある久保集落といえば分かるでしょうか?

国道413号線を久保から上の方に行くとトンネルがあり、そこを抜けると笹久根となります。ちょうどそのトンネルの上の方にありますので、集落からは少し離れています。人に聞いただけで行くと、たどり着けないかもしれません。

御祭神はイザナギノミコト、イザナミノミコトの二柱です。

創建は寛文九年(1669年)なので、江戸時代となります。「道志七里」によれば、木造鳥居と境内社が三社あることになっていますが、分かりませんでした。明治十年(1877年)に本殿と雨屋が再建されたものの、大正十二年(1923年)の大地震で損傷を受けたため、同年再建されています。

また同じく「道志七里」によれば氏子数は77戸となっていますが、これはかつては久保組(月夜野から大室指までの六集落)を代表する神社だったからです。アジア太平洋戦争の時は出征兵士のための祈願をしたそうです。戦後になって、久保集落のみでお祭りをするし管理もすることになりました。

なお、お気づきの方がいらっしゃるかもしれませんが、トップに出ている写真では御扉を開けた状態になっています。普通は閉まっています。気になったので、中を見て掃除をして、空気を通した方がよさそうだったので、ご挨拶をした後も帰るまでしばらく開けておきました。

御扉を開くことや、まして扉の中に手を入れるのは恐れ多くてできない方が多いでしょうが、神職ですから出来ます。自分の家を掃除をすると清々しいですよね。神様の住むお社だって同じです。お社が大きいほど山の中にあるお社は小動物が住み着いたりしますので。