弊社、リトル・トリーではキャンプ用薪を生産しています。

薪の大量注文が9月の連休から入って11月の連休まで薪の生産に追われる日々。
三連休が終わってホッと一息入れる間に出会った一冊の本。
「薪を焚く」

ここには、薪で暖をとるために北欧の人たち(ノルウェー、スウェーデン、フィンランド)が行う木の伐採や薪の種類、薪割り、乾燥に対する様々な知識、薪作りに欠かせぬ道具、さらに自分の薪林を植林する事などを詳しく書かれてある。
何より薪への愛情と信念がすごくて読んでいて気持ちが盛り上がってしまうのは私だけだろうか・・・?こんなに感情移入できる本に久しぶりに出会った。

道志村でも薪ストーブユーザーと話すときは「薪、足りてる?」「今年はどこから薪を仕入れた?」「薪割り機を貸して欲しい」など薪作りに関する会話は必ず出てくる事だ。
ぜひ、薪作り愛好者には読んで欲しい一冊。

夫、航輔さんが自腹を切って(本をもらった瞬間に「会社のお金で買ったんじゃ。。。」という疑惑を彼に投げかけてしまった、、、私(笑)私に買い与えてくれたことに感謝している。

薪がたくさん積んである風景を見てこんなに満足感が得られる様な人生を歩むとは道志村で寒くて辛い冬を過ごすまで想像もできなかった。

道志村に来て5年。

最初の村営住宅での暖は石油ストーブや電気ストーブで北海道出身の床暖房完備で小さな頃から冬でも家の中では薄着だった私が体に不調を覚えるのは当然の事。

寒さのピーク2月は実家に逃げ込む年が何年も続き。。。。
そして、道志村の冬の寒さを恨めしく思ったものだ。

自分でリノベーションした新しい家に引っ越し、夫の夢であった薪ストーブを導入した途端道志村の冬への印象が少しずつ変わりつつある。薪ストーブの火を目で見てその暖かさに触れること、その遠赤外線の暖かさが安らかな睡眠とゆったりした時間をもたらす豊かさに感動している。

それと同時に薪の確保、薪割り、乾燥、針葉樹と広葉樹の違いについて身を以て知る機会になると同時に一年の中で翌年の冬の薪確保のタスクが一つ増えた訳だ。

会社ではキャンプ用の薪作り、自宅では薪ストーブ用の薪作りと薪と切ってもきれない関係になってしまった。

今年はコロナの影響で春先に時間がずいぶんとできたので、冬用の薪の確保が十分できた。
自分の庭の前にある薪の棚や積んでいる薪山を朝眺めながら、1日の計画を立てる。今日という日を迎える瞬間が満たされる。

本書でも北欧では薪を切らしたらそれは死を意味する。

という記述があるくらいに生きていく上で必要不可欠。それに準じた計画性、しいては国民性にまで繋がっていく薪作り。。。

深い〜
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筆者ラーシュ・ミティングは道具へのこだわりも強い。

道具の分析と記述の仕方が狂っている。
「我々は斧には大変世話になってきた。」
「薪人の多くは、艶やかなヤニのこびり付いた道具を使い、作業に必要なわずかな道具それぞれに強い愛着を抱くようになる。薪作りにおいては、低品質の道具に居場所はない。」

油圧式薪割り機を「神の福音」とまで言い放つとは!!!

まだ、道具の章までしか読んでいないのですがこんな本、面白いでしょう?

読み終わったら、貸しますよ〜

薪作りについての記事は今後も続きま〜す😃