今日は僕が日々やっている自然農家の瞑想法を書いておきます。
僕は畑で無心になって、畝の草むしりをすることがあります。
ブチブチっとじゃなく、畝のマッサージのつもりで畝の土を少し崩して、根っこからスルスルと抜くのがミソです。
僕の草むしりは瞑想なのです。
だんだん、動作が無意識になっていきます。
そして自分という個から意識を離し、全体へと溶け込むようにイメージするのです。
すると、水の波紋のように意識がスゥーッと周囲に広がっていきます。
上空、地面へと意識が膨張していきます。
タカが上空からこちらを見ています。
地面には草がいっぱい生えています。
ミツバチもいます。
ミミズもいます。
小さな虫もいます。
ネズミもいます。
モグラもいます。
キジもいます。
畑全体に意識が広がると、そこにいる生き物を感じることが出来ます。
最も数が多いのは土中の微生物。
彼らのエネルギーが光として認識できます。
土は隅々まで神々しく光を放っています。
見えなくても、感じなくてもそうイメージしましょう。
はい。
そして、土と同じ様に光っている物体があります。
人体です。
魂も光り輝いているし、肉体は微生物だらけですからね。
そこにある人体。
それは自分です。
「ああ、そうか、自分は人間なんだ」と思い、また全体から個へと意識が帰ってくるわけです。
そして、自分が人であることが奇跡的によろこばしいことなんだと実感します。
だって、話すことも出来るし、考えることも出来ます。
動くことも、動かないことも出来ます。
誰かを笑わせたり、喜ばせたりも出来ます。
人間はなんて素晴らしいんだ!
ブッダも言ってました。
「人身受け難し今既に受く」って。
そこに続くのは「仏法聞き難し今既に聞く」です。
この経文を知っている人は幸運な人ですね。
そう、人に生まれてくるのは奇跡的なこと。
本当に膨大な数の輪廻転生の結果なんです。
人間として生まれてきたこと自体を、喜んでいいんですよ。
興奮するほどでもなく、絶望するほどでもなく、
程よい心の状態が中庸です。
そこにピタッと意識を整えたら、
「ありがとう」と感謝します。
誰に対してのありがとうなの?
何に対してのありがとうなの?
そんなことは考えなくて良いんです。
ただ「ありがとう」という気持ちを心の中に持つようにしましょう。
ありがとうは、何かに対して思うのではないのです。
行き場のない「ありがとう」だからこそ意味があるのです。
人間の脳は「ありがとう」と思うと、必ず「何に対して?」と行き場を探します。
行き場が無いと気持ち悪くて、無意識にずーっと「ありがとうの理由」を探し続けるのです。
非常に便利な仕組みですから、活用しましょう。
常にその状態にしておくのです。
そうすると、些細なことにでも感謝が出来る人になります。
というかむしろ、潜在意識が「ありがとう」と言う状況を現実に引き寄せてきます。
現実は自分が映し出すバーチャルかもしれないと僕が思うのは、このことからです。
ママと結婚出来て、子供達もすくすく育って、自然豊かな環境に移住出来て、農地も借りれて、
トラクターを貰ったり、耕耘機を貰ったり、脱穀機も枝葉の粉砕機も、田植機も貰いました。
10畳の農機具小屋を建ててもらったり、軽トラを貰ったり、農業資材も貰ったり、
田んぼもクレソン田も引き継げたり。
そして、仲間がこのブログサービスを立ち上げてくれたり、
野菜を食べてくれるお客さんや、気の合う仲間もたくさん増えました。
それ以外にも「感謝」の対象が山程あります。
ぜーんぶ、「ありがとう」という思いを心に抱き続けていたから、僕の現実は感謝で溢れかえっているのだと思います。
「人身受け難し今既に受く」という原点に立ち、「ありがとう」という気持ちを心にいつも持ち続けることで、
僕たちの人生はとても豊かなものになるのではないでしょうか。
ぜひご活用下さい。
というわけで、自然農家の瞑想法でした。
ちゃんちゃん。
ありがとうございました!