今日はサツマイモの葉っぱを支柱に縛ってみました。垂直栽培実験中です。

草ぼーぼーだった、バターナッツの種を播いた畝を久しぶりに草むしりしたら、

草の中から出て来ました。見事に育ってました。

買ってきた苗をこの畑に植えると、虫が寄ってきて見事に跡かたもなく自然に還されてしまいます。

やはり温室育ちには厳しいんでしょうここは。肥料もないし。昼夜の温度差も激しいですし。

バターナッツも、弱い個体は自然に還されてしまったのでしょう。10粒程の種を播きましたが、生き残った個体は4つでした。

半分以上が淘汰されてしまいました。なので、別の畑で育てていたものを移植しました。いくつ生き残るかはわかりません。

種からその畑で育てたものは順応が早いのでその後の成長も力強いですが、

ポットとかで苗にしてから定植したものは一旦は虫にやられますね。

黄色くなって、ボロボロになって、その後植物が本気を出すと復活して見事に育ちます。

おそらく種の時点で、周囲との関係性を構築しているのでしょう。

「こんにちは、僕バターナッツです。ここに生えさせて頂いても宜しいでしょうか?よろしくお願いします。」みたいな。

別の所で種をまいて、苗にしたあとでここの畑に植えると、周囲の環境から異物として認識されて、虫の部隊が送り込まれてしまう。

細菌やカビも送り込まれ、弱った個体は病気になってさらに弱くなります。

そこであわてて「すいません。新参者ですがよろしくお願いしますぅ。いじめないで下さい。」って挨拶するんでしょう。

認めてもらえるだけの生命力があれば生き残りますが、そうじゃなければ力尽きて自然に還っていきます。

初めからその畑に植えるか、もしくはその植える予定の畑の土をポットに入れて苗にした場合は馴染むのが早いです。

植物にはアレロパシーといって、化学物質を植物が自ら放出して、虫を寄せ付けなくなる機能があります。

しかし、人間が過保護な環境で栽培しているとこの機能が眠ってしまうんですね。必要ないから。

植物は環境に順応する力が強いので、持っている能力も必要なければ眠っちゃうし、必要とあらば呼び覚ますし、臨機応変です。

農薬も肥料もない自然栽培の畑では、眠ってしまった機能を呼び起こさないととてもじゃないけど生き残れません。

植物が本来の生命力をフルに発揮しないと生き残れない過酷さが、自然にはあるんです。

とはいえ、その場所で育った野菜の種を、その場所に植えると問題なく出て来ます。

ちゃんと必要な強さが遺伝されて、その地に適応していくんですね。関心します。

確かに自然界ではその場所に種がこぼれて、またその場所で生えるケースが多い。

同じところに毎年植えてると連作障害がでるよってよく聞きますが、

連作障害というのは、草を生やさない畑でおこるようです。

あとは広い範囲で1種類の植物だけを育てている場合です。

ある程度の草を生やしている自然農家さんは

「え?連作障害?そんなのないよ。肥料障害でしょ、それ。」って言います。

普通の畑はその場所からどんどん、その野菜に必要な特定の養分だけがなくなってしまうので、土中の養分が偏るんですね。

なので、自然はその場所に必要な草を生やすします。

最終的には森になろうとする。植生の遷移(せんい)です。

自然農家は草をなるべく生やしてから刈取って畑に還します。

厳密に言えば、草だけじゃなくて、その草の根のまわりに生息する微生物がその場所に必要な栄養分を分泌するんです。

人体も土も微生物なんですね。どちらの場合も除菌しすぎるのはやめた方がいいんじゃないかなーと思います。

微生物が増えて、ミミズが増えて、だんだん土が肥えていきます。

僕の畑は少し掘るとミミズがすぐに発見できます。なかなかいい具合だ〜とマニアックな喜びがあります。

今日は書類提出用の畑の写真をとって、後は書類仕事です。

たまにはカタカタとパソコンやらないとね。

ありがとうございました。