農家として1つ、前々からみんなにシェアしたいなと思っていたことがあります。

それは植物とのコミュニケーションのとり方です。

人間の言葉ってのは、声帯の振動によって発せられますね。それを僕たちは耳でとらえているわけです。

一方、植物の言葉というのは「におい」なんです。なので対植物の場合は鼻でとらえるわけですよ。

来る日も来る日もにおいをかいでいると、それを言葉に変換出来るようになります。

外国語の勉強と一緒です。こなす数の問題です。このにおいはこれ、このにおいはこれ、と1つずつ意味がある。単語と一緒。

農家の遊び、というか楽しみの1つです。

なので、植物と意思疎通をしたかったらクンクンとにおいをかいでみるといいでしょう。

植物が快適かどうかは、においでわかります。

いつもと明らかに違うにおいがしたら、不快な事が起きたと言うことがほとんど。

何らかのストレスが発生したという事です。獣害とか虫害とか。

また、言葉とは違いますが、

植物は昆虫に襲われた時、化合物を発します。アレロパシーです。

それは、昆虫にとって毒性があったりもします。

しかし、それは虫を完全に一匹も寄せ付けなくするものではありません。

農薬とは全く異なります。

なんでだと思います?

食害されたくないのだから、農薬のように、ものすごく強い毒性の化合物を出して、自分を守ればいいのに。

それをしないのは何故でしょう。

それは、植物は自然の循環を守っているからです。

自分だけが生き延びる方法を取ると、やがては自滅すると知っているのですね。

遺伝子レベルで、自然の循環に即する必要性が叩き込まれている生命体。

なんて先進的な生命体なのでしょう。

そういう生命体だからこそ、与える側にまわってくれているわけなんです。

人間は与えられる側ですね。

植物が反旗を翻したら、人間は即絶滅するんです。

植物はどこまでも僕達に与えてくれる存在なので、僕たちはいつのまにか、それが当たり前だと考えるようになってしまいました。

その考えを改める時期です。

周囲にある色んな物の価値基準を、リセットして再構築する時期ということです。

お金の価値観が崩壊していくこの時、それをいち早くしていく事が必要だと僕は思います。

その為にまずは植物の先進性を見直す、意思疎通を試みる、という事は通過点だと思います。

何となく流されて、訳もわからずに変化に順応するのではなく、

初動をはやく捉えて、必要な準備をして、変化を待つ。

そういう生き方で僕は今後もいきます。

ありがとうございました!