政木和三(まさきかずみ)という、もんのすごい人がいます。「ん」が入るくらいすごい人。
この人を知ってるよーって人もかなりマニアック。
これまで数人しか会ったことないですね。
僕も偶然この人の本を読んだんですよね。
大阪大学の科学者。発明家です。
今や誰でも使っている炊飯器や湯沸かし器、自動ドア、病院のCTスキャン、歯科用ドリル、魚群探知機を発明してます。
発明の数、なんと3000件。ちゃんと特許を認可されるレベルの発明ですよ。
そりゃあ、莫大な大金持ちかと思うでしょう?
しかし、この人は自分の発明をほとんど全部、企業に無償提供してるわけです。
どういうことかといいますと、
特許が決定して特許庁から「認可されたので三年分の特許料を納めて下さい」と来ても、
そのお金を払わず、全部無効にしてしまい、それを企業が無償で利用するということをあえて許していました。
ある時、日本のトップ家電メーカー5社の経営陣達が揃って訪ねて来て、
「先生、長年ありがとうございました。私達はこれまで先生の発明品を無償で製品化してきました。
実は先生が特許出願された段階で、私達の会社はその発明品を製品化する準備を始めていたのです。
というのは、特許が決定すると、先生は全部それを無効処分になさいます。それがわかっておりましたので…」
もし、正式に特許料を納めていたら4000億から5000億の特許料が入っていたんだって。
でも、この先生はこう即答します。
「そんなお金なんか入りません。生活できるだけのお金があればいいのです。」と。
もんのすごいでしょ。ちびるぐらい。
日本の家電メーカーの成長の裏に、こんな人の存在があったんですよ。
もうお亡くなりになっていますけどね。
めちゃくちゃ徳が高いお人なんですよ。
そして、この政木和三さんという先生は、神秘体験もぶっ飛び級なんです。
あまりの凄さに、僕でも「え?ウソでしょ?」と思考が停止するくらい。
まず先生はご自分の過去世を全て覚えています。
・大山祇神おおやまつみのかみ(職名・大国主命おおくにぬしのみこと 1万4千年前)
・アトランティスの神官(1万2千年前)
・ネパールのハン大王の家臣(3千年前)
・神功皇后じんぐうこうごうの子供の誉田和気命ほんたわけのみこと(後の応神天皇、1600年前)
・日蓮上人にちれんしょうにん(810年前)
・畑時能はたときよし(新田義貞の仲間、浅田飴の社長のご先祖(畑六郎左衛門時能)、650年前)
・熊沢蕃山くまざわばんざん(380年前)
この熊沢蕃山のときは忠臣蔵の大石内蔵助おおいしくらのすけと仲がよく、
二人で岡山の備中松山城の明け渡しに行ったそうです。
ある時、このときの話を人にし、さらに、それにまつわる秘話を披露したと。
「元のお殿様の三村氏には男の子がいなかったので、ご主人亡きあと相続人なしとされ、そのために、明け渡しとなったのです。
大石は、それでは奥様がお困りだろうと、赤穂城の隣に奥様の家をつくり、そこに住んでいただいたそうです」
と話した。
すると、そこに同席していた4人のうちの1人が、それって私の実家ですと大変驚いている。
そしてそこにいらしたもう一人が、
「えっ?実は私は、備中松山城主・三村氏の末裔なのです」
と。決して偶然ではないんですね。そういう巡り合わせというのは。
そんな先生も、最初は普通の科学者でした。
先生が昭和47年に大阪大学工学部工作センター長をしていた時の話です。
当時ユリ・ゲラーが初来日して日本中がスプーン曲げブームの真っ最中でした。
テレビを見ていた先生は科学者として、スプーン曲げなどあり得るはずもないと考えており、
科学を愚弄するな!と憤慨していました。
しかも公共の電波であるテレビで流すなど言語道断だ!と。
そして、テレビ局に抗議の電話をしたと。
「論理的にそんなことはあるはずがない」と断定したんです。
すると、先生が工学博士であることを知ったテレビのプロデューサーが
「そこまでおっしゃるのなら、先生がスタジオにおいでになって、スプーン曲げなどありえないことを証明されてはいかがでしょう」
と言ってきた。
先生は「望むところだ!」と承知し、自分で発明した金属ひずみ測定器を持っていくことにしたんです。
科学の正しさを証明し、スプーン曲げのインチキを暴いてやろうと思ったわけですね。
そして、本番。
トリックが無いように「本当に超能力でスプーンを曲げることが可能というのであれば、手に触れることなく曲げて見せてほしい」
という条件をつけ、さらには他のトリックも使えないように、実験に使われるスプーンは事前に測定し、
金属ひずみ測定器の上に乗せておくこと。
という条件もつけました。
さぁ!これだけ厳重なら、トリックは不可能だろう!
と納得のいく状況をつくったわけです。
超能力者は念を発し続けました。
しかし、スプーンはピクリともしません。
超能力者はついに諦め、念を発するのをやめました。
先生は勝利を確信して
「どうです。私がいった通り、そもそも超能力などというのは、物理学の最も基本的な法則に反しているんです…」
と宣言したまさにその時。
測定器に目をやると、1万分の3ほど曲がっている事を示していたんです。
あんぐりしたでしょう。
測定器は10万分の1まで測定できるシロモノ。
物理的な力が加えられずに、そのような歪みが生じることは科学者にとって、目を疑う事実だったのです。
普通の人なら、曲がってない!と判断しても十分なところ、
やっぱり生粋の科学者なんですね。ほんのわずかでも曲がってしまったことで、
それが大きな意味を持つ事に気付いてしまったわけですよ。
さぁ、それから先生はどうなっていくのか。
またそのうち続きを書こうと思います。
ありがとうございました!