一度、乗ってみたいとは思っていたけど、自分のノーマルバイクを持っているとそれで満足してしまう。
でも、「知っている」と「体験する」の格差はすさまじい。
もはや次元が違うんですね。情報として知っているということと、実際に体験するということは。

電動自転車は、東京の自転車シェアリングなどで利用したことがあったから、あの軽やかなペダリングには嫉妬を感じつつ、それでいて、登り坂を進む疾走感を楽しんでいる自分もいた。なにしろ、東京は坂が多い。メッセンジャーをしていた時は、ロードバイクであちこちと走る際に必ず遭遇する坂の登場で体力を消耗したものだ。
電動自転車に乗っていると、登り坂を息を切らせて登っていた自分が、楽をしている自分に嫉妬し、反撃してくるのだ。「自転車はそういうものではない!登り坂は苦しいもの。勝負を受けろ!」と。完全に取り憑かれている。

そして、今回。しかも、舗装路ではなく、林道とシングルトラック。斜度はきついところで30度近い。押して登るのも一苦労するトラックだ。
その道を、FANTIC製E-Bikeは、まるで平坦な道を走るように、身体への負荷もほとんどなく、するすると登ってしまった・・・。
もう、「なにこれ!」しか言えない。

自分は今、起きていることを理解するまでに、若干、時間が必要だった。
信じられない体験。
MTBに乗っているけど、MTBとは思えない。完全に別の乗り物。
すぐさま、保守的な過去の自分が反撃してきそうだったが、その間も無く、この新しい体験に取り憑かれてしまった。
(続く)

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