ちょっと、待った〜

でも、それ移住者に限んないわ・・・

村人の親子関係(父、息子)も一筋縄でいかない関係だった。。。
自分の夢や希望、恋人も諦めて、家を継いでいるような方が村にもいるようなのです。。

移住者たちが手放してきたものpart1
先週、Sくんに招かれた夫はそこでSくんの19歳からの友人を紹介されたという。Sくんの友人は毎年我が家に美味しいパイナップルをもたらしてくれる西表島のパイナップル生産者であり、2代目。東京からUターンで戻った彼の渦中を帰った夫から聞いた。 道志村の移住者が都会から村に来る時に手放してきたものについて、また村の2代目が困難である事について考えてみた。

かくいう、西表島のSくん友人もUターンでの事業継承に手こずっていることからもわかる。

どこの地方でも、帰ってきた息子と父親の関係やそれが父親の事業継承ともなるとなかなか大変みたい😂
だから、皆息子たちは成人になると村を出る。
そして、帰ってこない。→人口減少
という図式になって、地方が衰退していく。

これは、その父親世代も自分の父親と確執があって。。。となかなか根が深い。
地元のおじいさん(80歳すぎ)のお話からは、親に学校に行かせてもらえなかった事、上野原に丁稚奉公に(12歳くらいで)行かされて毎日親方に金槌で頭を叩かれたりしていた事、逃げて帰って道志村の叔父さんの家に匿ってもらった事など、本当に聞いていても涙、涙の過去があったようです。
結局、叔父さんから父親への説得があって家業を手伝いながら、夜間の学校に通えるようになったとの事。そこで、奥さんと出会って結婚して家庭を持ったそうです。

じゃあ、その方が自分の息子にどう接したか?というとこれも一筋縄ではいかない。
長男が家を継ぐ傾向は現在も色濃く残っているため、村外で自分の好きな仕事をしていた息子をある日突然、村に連れ戻したそうな。。。。

そのように、「村の長男」という存在は親の権限の元で常に自分の生きる場所、職業が決まってきたという過去があって、次男以降は村の外で働こうが、村の外で生活しようが関係ないのだけど、長男は家に縛られる。

今の30代の村の方々も家を継ぐために村での就職、実家暮らしをやっているので、それを理解してくれる結婚相手を見つけたり、この長男が家に縛られるとかの感覚を理解したり現代の若い女子ができるのか?と思う。そうして、村にお嫁にくる女性も少なくなって、独身の長男が結構村には多くいるというのも事実だ。

村のあるあるなのだけど、
息子の方はいいよって言ったのに、その所有者である父親の方はダメだって事になって、話が二転三転して私たちは「どちらに聞けばいいの〜?どっちの言っていることが本当なの?」と混乱するみたいな事がよくあるので、最近はそれをわきまえられるように(笑

Photo by Liz Fitch / Unsplash

郷に入れば郷に従え ってか、慣れろ!

とりあえず、その歴史を一旦受け止めようか笑
自分の今までの価値観を村で押し通そうとすると結構危険で変人扱いされるのでね。

私もかつてはそうで、役所や他の施設に苦情的な事を申し立てたりして横で航輔さんがヒヤヒヤした顔で見ていたという過去も(笑
「なんで、こうなの?なんで私がこういう風に扱われてしまうの?」など異文化に触れてカルチャーショック状態だったんですよ。当時は

そんな時に、航輔さんから村のやり方やそれぞれのキャラクター説明を受けて、モヤモヤしながらも一旦受け入れるようにして、あっと思ってもその場ですぐ感情の発露をやめた。
それによって相手を変えることはできない。絶対に!
だから、そこで感情を露わにしたってしょうがないだなぁと学んだのでした。

じゃあ、どうしたらいいの?というと、私は反対するなら自分で責任を持って自分でなんとかして作り出したり、引き受ける事を選択するようにしようと。困難な状況を誰かのせいにするのではなく、自分でなんとかする。そういう風にやっている人たちが村人の中にも移住者の中にもたくさんいて、決して高い壁に阻まれているわけじゃないと理解すれば、自分でなんとか切り開く事が可能になってくる。あとは、周りに振り回されずに自分のいいと思う事に邁進するって感じかな。

地元の父親と息子の確執はすぐに変わる事はないだろうけど、結婚した相手の方や生まれた子供(孫)たちがその関係を修復していくかもしれないし、そうやって外部の人たちが少しづつ変えていくかも。

村にお嫁に来た女性もそうやってやり過ごして生きてきたり、息子さんたちも親の小言や圧力をやり過ごしながら、色々なタイミングを見計らって賢くやってきたのだなぁ〜
村の女性たち(特に年配の方々)の忍耐強さ、明るさ、働きぶり、夫への言葉かけなど参考になるし、私の事もいつも応援してくれたり、お茶に誘ってくれたりして温かさを感じています。
ありがとうございます☺️

反発するのではなく、素直に受け止める。そういう方が村の女性には多いように思えます。

最初に村に来て知らない人に「大野の嫁だろ〜」みたいなこと言われて、正直度肝を抜かれました。
皆、私の事を「嫁」という。。。なんだろ、村全体に尽くすみたいなイメージが半端ない(笑
みたいに思ったものだ、、航輔からも「うちの嫁です」とは一度も言われた事がないのに・・・

それも、ただの言葉だから今はやり過ごしています。まぁこの嫁呼ばわり問題はいつか、村人との関係ができたら突っ込もうとは思ってますが、ね!

しかし現代において、家の考えと個人のパーソナルは違うのが当たり前になってきているのは、もはや隠しきれないだろう事も事実。

それを紐解く鍵は、やはり道志村の歴史、風土を再確認する必要がある。

そして、私は「道志七里」を読始めた。