こんにちは。
4noです。

我が家の薪ストーブは寒くなってきて、大活躍しています。
焚きつけを「薪を焚く〜Hel ved」の中で紹介されていた「橋にばあさん」作戦でやってみたところすごく焚きつけがスムーズなんです!

それについてはまた記述するとして、今回も乾燥について書きます。

薪の乾燥について〜Vol.1
どうしの薪・Lokiは皆様の焚火ライフを応援しています。しっかり燃えて、美しい焚火の実現に必要なのは乾燥。それに限ります!
「薪を焚く〜Hel ved」
寝ても覚めても薪の事を考えている私にとってこの薪愛がいっぱい詰まったこの本が今は一番の友達!

2乾燥した薪を手取り早く作るには

薪の乾燥こそが燃焼効率と温もり、暖かさに影響を与える。
薪の乾燥のために1年、2年乾燥に時間が必要だ(特に広葉樹)と思っていたが、伐採時期と乾燥時期を見極めれば半年くらいで乾燥した薪ができるというのは目から鱗!

新芽が出る前に伐採する

水分量が一番多いのは夏だと思われるが、広葉樹の場合は新芽が出る5月が一番木の水分量が多い。その前、冬、春先の伐採と春乾燥(雨が降らない、湿度も低い時期)が理想だと本書には書いてある。

そういえば、コロナの影響で今年の春は4月、5月と時間があったので冬の間に割っておいた薪を春に
薪棚を南向きに設置し積んでおいた薪が驚くほど乾燥し、今シーズンすぐに使える状態になっている。

夏に伐採した場合も「葉枯らし乾燥」と呼ばれる方法を用いるといいそうだ。

木を伐ったら枝も葉もつけたまま、傷つけずに置いておく。木は伐採されたことに気づかず、葉が生長を続けて幹から養分を吸い上げると同時に。木に含まれる水分も吸い上げる。

あとは、「皮剥ぎ」という手法。

原木に含まれる水分が蒸発するよう、斧か皮剥ぎ器で樹皮を剥いでおく。

皮剥ぎの手法は日本でも「きらめき間伐」があり道志村の山でも行っているところがあるとの事で今度実物を見に行こうと思っている。皮剥ぎ手法のもう一つの利点としては、立木の時に乾燥させるので伐採した時にすでに軽く、山からの搬出が楽というのも利点の一つ。
しかし、夏の暑い時期でヘルメットを装着した作業や夏は道志村では観光産業で忙しく(その産業に薪も含まれる)夏に山に入っている時間はない。。。

「きらめき間伐」の実験 - 建築と木のものづくり
街で伐られてしまう木を活かす。檜と杉の本当の魅力を提示する。いまここにあるものでつくる、私たちのこの時代、この土地ならではのものづくり。

もう一つ、現場で見て不思議に思っていた現象について

同じ場所から持ってきた丸太なのに、なぜ使い物にならない腐敗した(中がぐすぐす)の木があるのか?

それの原因が本書に書いてある。

原木は伐採直後の乾燥が悪いと、速やかに乾燥させた原木ほど含水率が下がらないことが明らかになった。水分がずっと原木に残ったままだと自然の腐敗のプロセスが始まる。バクテリアが定着して
いるのだ。
乾燥した薪は腐らない。
薪の原木を生木のまま皮剥もせず長期間、森に置いておくようなことはせず、できるだけ早いうちに農場に運んで玉切りし、割って積んでおくことだ。

という事で、冬の伐採と春乾燥が一番作業効率もよく、薪の乾燥も進む事が明らかになりスッキリ!

キャンプ用薪のLoki生産現場でも現在玉切りした材がない状態で、11月、12月は山から搬出作業が始まっている。どうしの薪・Lokiは道志村の山から自分たちで材を運びながら薪生産を行っている。
大型機械や運搬するトラックなどはないので、一本一本自伐林家的な手法でポータブルウィンチや小型林内作業車で搬出する。
その作業には時間と労力が掛かる。
(その搬出方法については夫航輔さんが詳しいのでぜひ、記事にして欲しいものだ。)

そんな貴重な材をキャンプ用の薪として皆さんに使っていただく事ができて光栄に思います。

山には、たくさんの切り捨てられた木が山から出されるのを心待ちにしています。
その一部がキャンパーの手に渡り、木のエネルギーが発揮され人々を温める事を考えると薪の生産者としては嬉しいです!