先日、銀座資生堂ギャラリーにて開催中諏訪綾子さん「記憶の珍味」を観に行った。
鑑賞後は同ビル10FのFAROにて「記憶の珍味✖️FARO」のスペシャルディナーを味わう機会があった。



口に入れるまで、口に入れてから〜
綾子さんとFAROのコラボレーションで完成された料理は
- 導入
- 見た目
- 臭覚
- 食感
- 温度
- 味覚
このように一品につきこの6つの感覚を刺激され、脳内を活性されるので8品のコースを頂くのに
3時間以上も掛けて味わう事など日常ではありえない事。
それ以上にシェフたちはこれらコース料理を仕上げる為に時間を掛けていることは間違いないであろう。目の前の料理を見て、その価値をまざまざと感じる。
非日常の空間でこれだけ価値のあるものを提供された私の舌、口は明日からどうなってしまうのか?
あくまで、個人的な体験なんですが私にはすごい反応がありました。
舌と口というより脳自体の欲求に近い。
舌、味覚の刺激による味覚の過敏は断食した時に発揮されることは想像できるだろう。
しかし、逆に色んな要素、今まで食べたことがない味覚、食感、匂いを取り込んだ時にもすごく自分の味覚、臭覚、脳内が敏感になっている事に気づく。
普段の我が家の食事はご飯、味噌汁、一品(卵、魚、肉など少々)、野菜という献立で毎日同じような味が続く。週一度くらい麺類の登場があるくらい。
でもそれが日常の味なのでそれに関して疑問も不満もない。
しかし、なんと!!!
FAROから道志村に帰って翌日、自分の家の夕食を作ろうとしたが何も思い浮かばないし、いつものものを全く食べたいと思わないのよ。。。
ああれ(まだ、前日との関連性に気づいていない状態)
息子には普段のお決まりパターンの夕食を提供し、自分はクレソンサラダを体のために摂取。
しかし、いつもより美味しい感覚が薄い・・・・
ふと見ると、緊急時に置いておいた夫のためのカップラーメンに!
自分でも無意識的にそれにお湯を注いで食べちゃった!笑
何年ぶりかなカップラーメン。。。
え〜え〜え〜
そういうことですか。。。
脳が刺激を求め続けていたんだと気づく
そう前日の新しい、初めての料理を味わった私の脳は次の日もその刺激を追い求めていた。
すごい振り幅の先にあるカップラーメンがその刺激に応える唯一のモノだったという事。
面白い。
自分も自分の行動にびっくりしてしまったよ。

そんな体験は滅多にできないし、脳をたまには刺激して撹乱させて脳に翻弄される己の姿を見ることもたまには悪くないんじゃない?

