私がまだ若く血気盛んな40代前半。
某社会祉法人の高齢者施設で管理職をしてしたころ、あるクレームをきっかけにうつ病を発症しました。
心療内科で薬を大量に処方され、会社も3か月間求職。
薬のおかげで思考は停止して、ある意味低いレベル安定していました。
休職期間が明け、心療内科に通いながら職場に復帰したものの、
満員電車で1時間以上かけ通勤し、都会のコンクリートの中で対人関係の仕事をするのは異常なストレスを感じていました。

薬だけだとこのモヤモヤはよくならない。
このままだと相当ヤバイぞ!
そう思えるぐらには復帰して来た頃です。
仕事と違うことをしてバランスを取らなければと始めたのが鉄道模型でした。

本格的な鉄道模型は結構な金額がかかります。
子供のころから欲しかったのですが、我が家の収入では子供のおもちゃに高価なNゲージは到底手が届きません。
従兄が持っていたブルトレインのNゲージを指をくわえて見ていた少年でした。
大人になってやっと買うことができました。
うつ病を克服するために楽しもうと始めたのですが、当時は休職の影響もあり給料も目減りしている中ですから、
OKを出してくれた妻に感謝です。

ちょっとのめり込みすぎまして、友達とチームで国際鉄道模型コンベンションにジオラマを出展したり、Bトレインショーティーのブログの記事が「2ちゃんねる」で炎上しり、共同通信の記者に目にとまり、某地方新聞数紙の夕刊の文化面に掲載されたこともありました。

昨年4月に道志村に移り住んでからは絶好調で、うつ病の微塵のかけらもなく、さらにパワーアップしています。
私に実際に会って知っている方は、本当にうつ病だったんですか?と思うぐらいぶっ飛んでみえるでしょう。
水、空気、村民との交流。
村全体のエネルギーが穏やかで、東京と比べると不便な面ももちろんありますが、それを不便とは感じない豊かさがあります。

道志に来てからは、鉄道模型のジオラマスペースは2倍となり、ひと通り模型を走らせるようにはしたのですが、今後も充実させたいなと思っています。
すでに何人か村のお友達の子供たちと一緒に模型を走らせて遊んでいますが、この輪をもっと広げていきたいと思っています。

氣波 拝。