アメリカの要人ヘンリー・キッシンジャーの言葉です。

「食料供給を支配する者は 人々を制す。
エネルギーを支配する者は 全大陸を制す。
貨幣を制する者は 世界を制す。」

はい。よーく世の中を見渡してみると、

残念ながら、もうとっくに全て制されてましたね。

株式会社というのは、株主が会社の所有者ですからね。大きい所は。

株主の、そのまた株主の、そのまた株主は誰?とまで、根気よく追いかければ見えてきますね支配構造が。

それが良いとか悪いとかでなく、
「所有」という概念のある経済社会というのは、

時間が経過すれば、支配する側とされる側に行き着くのは、そもそも当然の事です。

陰謀でも何でもなく、構造としてそうなんですから。

そういう世界に僕たちは生まれたのです。

人類学上の概念として「人間の自己家畜化」という言葉があります。

1930年代に人類学者アイクシュタットによって提唱された言葉です。

「家畜」というのは、野生から切り離されて人間の都合の良いように改良・管理された動物を言います。

それって人間も同じじゃん!という事を言ったのが、アイクシュタットの「人間の自己家畜化」なのです。

非常に鋭いご指摘だと思います。

人間は、人工的な環境の中で生活し、食べる物は自分ではない誰かが生産したものを供給され、

冷暖房で室温を管理し…と上げればきりがありません。

「快適な」という名のもとに、自然から切り離された部分がいっぱいあるのが、今の人類の文明社会。

与えられる事に慣れすぎて、与える事を放棄し、搾取されるままに生きるしかない人達が増えてしまったのです。

人間は自ら、家畜化同然の生活を好む、不思議な生物なのです。

リスクに対しては、相応の保証を求める人が多いですね。

僕でさえ、若い頃からいくつかの民間の保険に入っています。

リスクヘッジする癖がついてしまっているのですね。

さて、新しい時代に適応していくという事は、この家畜化から一歩抜け出す事から始まります。

それは「与えられる」側ではなく、自ら作り出して「与える」側に回るという事です。

食料を生産してみたり、エネルギーを生み出してみたり、

家屋や家具を作ってみたり、アート作品を作ってみたり、

アクセサリーを作ってみたり、ハーブティーを作ってみたり。ハチミツを作ってみたりね。

ローカルスを作ってみたり。

そして、そういうプレイヤーと仲良くしてくれたり、活動を応援してみたり。

何かを生み出す人や、それを支える人達がポツポツと増えてきていますよね?実際にここ2、3年。

この動きって何だ?といったら、全く新しい社会が生まれている最中だってことです。

「有る所には沢山有る、無い所には全く無い」というように、

そういう人達がさらに集まってきます。

最初は点が集まっただけだった。

今ではそれが回転し始めた。

これから渦になって、より沢山の人達が集まって行くようになります。

個々の活動もあちらこちらで繫がっていき、ネットワークが確立されていきます。

この動きこそ、新しい社会の先駆けなんです。

道志村で起きていることはそれです。

最初の点を作ってくれた人が、きっかけを作った最重要人物です。

そう、彼です。伊達メガネの。彼とその家族。ありがとう。

そして「新しい社会」が誕生しようとしている場面に僕はいるわけで、こんなにワクワクする事はありません。

そして、こういった新しい社会に繋がる渦の発生は、日本全国で起きているはずです。

楽しみですね〜!

全くの外部の同じようなコミュニティーとネットワークを築き始めるのが、ステージ2です。

どーれ、今日も菊芋掘ってきます〜。

ありがとうございました。