柳原さんと、河西さんと、大野さんの対談聴きました〜!まだNO.4は聴けてないですけど、夜に聴きます。
とっても面白かったです!貴重な体験談だなーと思って聴いてました。
自分の人生を振り返ってみると、僕は学生時代からすでに起業したり、個人投資家として投資クラブを運営したり、東日本大震災の後はNPO法人を運営したり、今は自営の農家だし、
つまり、僕は最初から安定とは程遠い道を生きていた人間なので(笑)とても新鮮なご意見だなと思いました。
もちろん僕も合間合間には、アルバイトだったり社員みたいな経験もして来ましたけれど、
それは次のステップに活かす為とか、業界を詳しく知る為とか、そういう感覚でしか雇って頂いたことはありませんでした。
だから、お話されていた皆さんとは、また境遇が違うというか、
独立するにあたって、一歩踏み出すという事が、不安になる事だったり勇気のいる決断である事も知らなかったので、勉強になりました。
僕は20代前半の頃から「やりたい事をする」のが当然、というような生き方しかしてきませんでした。
そして、29歳で脳梗塞に倒れた後は、自分のそれまでの生き方で良かったんだなとより強く思うようになりました。
「人間、いつ死ぬかわからない」
「いつ、病気や怪我をして障害を負うかもわからない」
と考えるようになったからです。
僕は29歳の夏、普通に朝ごはんを食べていて、これから仕事の延長で原発事故の封鎖エリアに防護服を来て視察に行くという時に、突然倒れてしまいました。
そのまま死んでもおかしくなかったのですが、幸運にも丸1日深い眠りに落ちた後、目を覚ますことができたのです。
ただ、目を覚ました僕は、言語障害、半身麻痺、記憶障害という後遺症を負っていました。
左脳がダウンしたので、スケジュールや仕事の事などは何も考えられませんでした。
会話も何も、記憶が数秒しか続かないので、途中で何を話していたのかもわからなくなるし、
それ以前に僕と話しをしているこの人は、なぜここにいるのか?とそんな事もわからなくなるわけです。
仕事どころではありません。
入院は2か月におよび、その後のリハビリには2年以上かかり、ようやく社会復帰しました。
今なお、回復中だと思います。だんだんと考えを瞬時にまとめて人並みに話せるようになってきました。
多くの人にご迷惑とご心配をおかけしました。
脳梗塞をした後の僕は、まるで別人になってしまったと、当時周りにいた人たちは思っただろうなと思います。
ビジネスや経済的な成功を追い求めていた僕は、一転、自然農家になりたいと進路変更したわけですから。
次は確か、NGOや財団法人を投資家仲間たちと作ることを目標にしていたと思います。
NPO、NGO、そして財団法人を経営することを目指して、人類のために活動しようとしていました。
ですが、僕は全てとサヨナラして自然農家へと進路変更したわけです。
自分の役割に目覚めたのです。
そんな僕から言えるのは、
「もし、もうすでにやりたい事があるのなら、今すぐ、そこに向かって階段を上りはじめた方がいい」という事です。
その分野の本を読むとか、人に会うとか、活動に参加してみるとか、次に繋がりそうな分野でアルバイトをしてみるとか、とにかく今日より明日、自分の知識や経験が一歩でも目標に近づくように。
それが階段を上るということです。
ただ思っただけでは、実現しません。行動に移さなくては。
反対にやりたい事が見つからない人は、焦らなくていいです。
自分の感情を見つめてみてください。
何が好きか?という事がわからない場合は、自分はどういうことを嫌だと思うか?どういう事を許せないか?
と、逆からたどるのもアリです。
その感情の裏に、自分の使命がありますから。
ぜひ、そういう視点で今の人類社会の欠点を見つけてみてほしいです。
あなたと同じように、そう思っていて、求めてくれる人はいっぱいいるはずですから。
それが炙り出せたら、その解決策や解決するためのサービスを社会に提供できる仕事はなんだろうか?と考えます。
これこれこういうサービスを作れば、社会がより良くなるな~とか、世の中が明るくなるな~とか。
もうすでにあるなら、そこに転職するなり経験者に話を聞くなどして、スキルを学んでくるんです。
もし、そこの経営者の考えに賛同出来たなら、従業員としてそこで一生力になるのも全然アリでしょう。
そうでなければ、仕事を自分で創り出して第一人者になればいいでしょう。
安定などは、今の世の中あるようで無いと思います。
だって、時代の変わり目です。価値観がひっくり返っている真っ只中ですから。
僕はリハビリ後、将来移住して農業を始める地を決定し、その後は研修先の農家を探して、連絡をして、妻と生まれたばかりの子供と一緒に研修先に住み込みでお世話になりました。
グズグズしてたら、死んでしまうかもしれませんから。実際にその後も脳梗塞は再発して倒れていますし。
わからないから。いつ死ぬかなんて。ほんとに。
だから僕は一生懸命に生きていますよ。
ただ、ぐーたらしていますけどね(笑)
それは本を読んだり、考えをまとめたり、休息したり、愛する子供たちと過ごしたり、そういうホンワカした時間も含めて大切な人生だと思うからです。
それは人それぞれです。ぶっ倒れるまで働くのもアリだし、僕みたいにホンワカ生きるのもアリだし、人それぞれです。
ただ、頭脳労働は絶対に必要だと思います。
商品やサービスを生み出したら、それをもっと良くするにはどうしたらいいか?
生み出すと同時に、よりサービス全体を改良する事を考え続けるのが経営者の仕事ですよね。
その結果、法人やプロジェクトの進化があると思います。
もし、自分の行く道に迷っている人がいたら、この音声ファイルを聴いてみて下さい。5分くらいの短い音声です。
僕がまだ20代の最初のころ、iPodに入れて何千回も聴いた音声です。
古いiPodを引っ張り出してきて取り出しました。
久々に聞きました。僕がどん底を見た時も、これを聴いてまた自分を奮い立たせて来たことを思い出しました。
また、今はノンビリ田舎暮らしを堪能している僕も、若いころはがむしゃらにやっていたことを思い出しました。
音は悪いけど、僕にとっては宝物のMP3ファイルです。
声の感じから、ジェームススキナーの講演かな。そのラストシーン。
ありがとうございました。