今回の間伐作業はいつもとは、どこか違う。
作業の手順は同じでも、倒した木、そして枝葉を届ける人がいる。
どんな風に使うのか、それをどんな人が受け取るのか、その素材とどんな時間を過ごすのか。
使い手の顔が見えると、モチベーションがあがる。仕事も丁寧になる。

山奥の現場では、倒した木を使う人はいないから、想像の翼も広がらない。
山が明るくなれば、それでいいと自分に言い聞かせながら行う作業はどこか孤独だし、本来はそうじゃないと反射的に思ってしまう。

幹の部分は薪になって、寒い冬に心地よさと平安を提供できるかもしれない。
枝葉の部分はギフトとなって、日常では見えにくい大切なことを気づかせてくれるかもしれない。
こんな仕事は、楽しい。