クレソンは多年生植物です。

しかし、道志のクレソンは冬の訪れと共に、寒さで枯れてしまうそうです。一昔前は、道志では夏の作物だったそうです。

富士吉田は山間の道志村より少し暖かいようです。まだもう少し頑張って貰うために、寒冷紗を張って寒さから守ります。

それでも真冬になれば枯れてしまい…そうすると、更に暖かい南(静岡:富士宮)の田圃のクレソンに頑張って貰うことになるそうです。

そこで、初めてのパス掛けを教えて貰いました!

話には聞いていました。寒冷紗を掛けると。ただ…畑のようにばさー!として、押しをすると考えていた私。

やってみて、何と大変なコト!

一枚張るのに杭を4箇所、パス一枚が4×2㍍。膝下まで水に浸かり、杭2本と木槌を持って圃場の中を移動するだけでやっとこ。ぐらぐらふらふらしながらクレソンを傷ませないように移動。杭を打ち、パスを抱き抱えて濡らさないようにクレソンの上にそーっと置きながら四隅を杭に固定。

一緒にやった時には簡単に固定しているように見えたものの…一人でやっていくと全然簡単ではない!!!

田圃全面に重ねて張っていくので、1枚目楽に張れた♪と思ったら大間違い!!広い田圃、直線がわからない(笑)2枚目を張ろうとしたら、あれ?届かない。次のパスに合わせて丁度良く張ろうとすると、その差1メートル以上。泣く泣くまたズボリズボリ、ふらふら、と田圃を移動して杭を打ち直す。

更に難しいのがパスの見分け。使えるものは何回かリサイクル、保管してある物を持ってきて掛けたのですが、中には短い物が。サイズの見分けがつかない。オーナー夫妻が来て仕分けしてくれるまで、何度畦と田圃を往復したことか(笑)持って行って、一方止めて…あれ??持って帰って、次の持って…あぁまた。

しかし、しかし!

張り終えたときの気持ち良さ!圧巻♪

これから二重三重 …五重位までするそうです。どんどんお手伝いをして、パス掛けの腕を磨きたいと思います。

因みに、そこまでして…と思いましたが、パス掛けすると成長の速度が物凄い!もりもり元気に育っていました。これからは、苦労して掛けたパスを、また一枚一枚剥がして収穫します。収穫したらまた元通りにパス掛け。…愛情無くして育てられませんね。