岳史です。

クレソンは日本に帰化しただけあって、強い生命力を持っています。とはいえ、広い圃場で栽培するほど、雑草の対処に苦慮します。

写真はクレソンの圃場の中に生えたセリです。本日の静岡の圃場の状況なので、花が終わりクレソンが枯れたようになってますが、この状態が圃場全体だったら、どうします。クレソンとセリをきれいに選別する自信はありますけど、時間かかりますよ。

人によっては冬に水を止めていた圃場に、春になると除草剤を撒くという方法を取ります。全体に撒くと雑草が抑制でき、効率が良いからです。そして何より楽。クレソンを連作してる圃場であれば、除草剤散布後に苗を別の圃場から持ってこなくても、耕うんしなくても、しばらくして水を入れればクレソンは生えてくるでしょう。

除草剤に何の抵抗感も持っていない人は、春のみならず、夏にかけて圃場内にクレソンと共に水辺が好きなセリとかミゾソバ等がはびこってくれば、圃場内に何カ所か山にして除草剤を撒いて対処します。もちろん畦の除草にも使います。除草剤は刈払機(草刈機)に比べれば楽ですから。

手作業で雑草を取るのは体力より時間がかかります。村外にも圃場を持つクレソン農家にとっては、適切な時期に除草できないと、秋の収量減につながります。畦を草だらけにしていれば、地主や近隣の耕作者から苦言を呈されることになります。私たちがこれから改善すべき所です。

以下の写真は春先に圃場全体に除草剤をまいた風景です。畦周りの草が枯れたようになるのですぐ分かります。背後に少し映っている水稲の田と比べると不自然さが分かるのではないでしょうか。

クレソン農家の先輩からは、ご使用の除草剤を教えて頂きましたが、「ご親切にありがとうございます」とは言えず、黙ってしまいました。・・・真面目なんで。