進行する気候変動について、その実態を日常生活の中で体感するのは難しい。
ゲリラ豪雨と関連性があると指摘されても、雨雲が過ぎ去ってしまえば、元の生活様式に戻る。
灯油ストーブを薪ストーブに変える人、自宅に太陽光発電パネルを設置する人、有機栽培や自然栽培の野菜を購入する人は少ない。
目に見えないことは、わからない。感じられないことは、気づかない。
二酸化炭素の排出量が増えても、色がついていないので見えないし、呼吸は苦しくならない。
だけど、産業革命以後、増え続けていることは事実。
コロナ騒動で経済活動が停滞しても、まだ増加している。

産業革命はエネルギー革命。化石燃料の登場がなければ、現在の経済成長はなかった。
地下から取り出した炭素を地上で消費すれば、その分、大気中の炭素が増えてしまう。
自然界で吸収できる量を上回り、余剰が蓄積し続ける。産業革命以前は起こり得なかった事態。
そうすると、どうなるのか。
目に見えないことを、いかに見るか。感じられないことを、いかに感じるか。
それが出来る、稀有な能力が人間には備わっているはず。
9月27日までの公開。
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/olafur-eliasson/





















