さて、今回はエドガー・ケイシーの本に書かれていることを紹介します。
僕はあまり、特定の病気の治し方とか、そういうリーディングにはあまり興味を持ちませんでした。だって、僕は医者じゃないし、どれくらいすごいのかピンと来なかったから。
だからまずは全体の外枠というか、骨組みが知りたかったんです。
エドガー・ケイシーの持っている情報はどこから来るのかな?とか、具体的にはこの世の仕組みや輪廻転生について僕は知りたかったんです。
自分に何故か備わってしまった変な知識の正体が、少しずつでも紐解ける気がしたんです。
ケイシーはニ十年ぐらいずっと、人間の身体の内部のことを見てきました。数千の事例によって信頼に足るものとして、世間から評価を得ていたところです。
また彼は敬虔なキリスト教徒でした。
キリスト教会の教えに忠実だったから、自分ではこの世の仕組みに疑問を持つ事などなかったんでしょう。
だから何の疑問もなく、人道的な活動として様々な難病に悩める人達をリーディングによって救ってきたんです。
そんなある日、ケイシーの能力が宇宙とか人間の運命とか、そういう外側の問題の解明にも有効ではないか?と考えたのが、
オハイオ州ディトンというところの富裕な印刷業者アーサー・ラマースという人でした。
ラマースは当時、占星学に興味を持ちはじめていました。
もし、占星学が正しい学問だとしたら、人間と宇宙の関係性が体系づき、そこから法則性が導き出せるかもしれないと考えていたからです。
僕も投資の為に占星学をかじっていたので、なんか似てるかもと思いました。
そしてラマースは、自分の身体の内部ではなくて、天宮図(ホロスコープ)を見てくれってケイシーに頼んだんです。
「へ?何を言ってるんだいチミは。」とケイシーが言ったとか言わなかったとか。
まあ、冗談です。ホロスコープとは天体の図。どういう配置のときに生まれたとか。
僕は株式市場が生まれた時のホロスコープや、その会社や国や通貨が生まれた時のホロスコープを見て相場予測をしていたので、親近感があるものでした。
で、ラマースはケイシーにみてもらった。
そして、そのリーディングが終わりかけた頃、
ケイシーがとぎれとぎれにあいまいな言い方で、
“He was once a monk”「彼はかつて僧であった」という奇妙な言葉を口走ったんです。
敬虔なキリスト教徒であるエドガー・ケイシーにとっては、あり得ない言葉ですよ。キリスト教では輪廻転生は否定されているんですから。
ケイシーが眼を覚ますとラマースは興奮して、速記者と秘書のリンデン・シュロイヤーと議論していました。
「いまの聞いたか!輪廻転生が事実なら、これは物凄いことだぞ!」
と、言ったとか言わなかったとか。
さて、この時ケイシーはパンドラの箱を開けてしまったわけですね。
敬虔なキリスト教徒である彼はどうするのか。
もう後戻りは出来ません。
哲学や宗教ばかりでなく、科学も大幅に軌道修正される必要が出てくるし、人々の価値観も根底から覆る大事件だったわけです。
僕はこの時、興奮して「ケイシーちゃん、ちょっと待ってくれよ。頼むよもう。」とニヤニヤしながら、もう一杯コーヒーをおかわりしちゃいましたね。ドトールで。
輪廻転生があるとしたら、そこには法則があるわけですよね。ランダムの可能性は低い。
過去世でしたことが、現世でどう影響してくるかとか。だとしたら、来世の為には現世をどう生きるべきか。
そういう法則を知ったら、スムーズに生きられますよね。
ラマースはそこまで思考を進めたから、興奮したんですね。
僕はこの時点でその答えを知っていたのですが、
彼らは1923年の10月にこのパンドラの箱を開けたんですよ。すごくないですか?
単純に「ありがとう」と思いました。そのおかげで、たくさんの人が目覚めた。
僕もそう。自分は病気でおかしくなったんじゃなかったって思えました。
救われました。エドガー・ケイシーに。
またそのうち続きを書きます。
今年の梅雨は本当に悲惨ですね。
長雨や豪雨による河川の氾濫が相次いで、たくさんの人が犠牲になり、憔悴しきっている様子をテレビで拝見し、心が震える思いです。
被害にあわれた方々の回復を、心から祈っております。
ありがとうございました。