道志村の小正月の行事に「どんど焼き」というのがあります。

野原集落では「どんどん焼き」と呼ばれています。

郷土史を語る会の皆さんが主催していた道の駅での「どんど焼き」は中止となりましたが、野原では今年も1月14日に有志により実施しました。

昼間に空き地に竹や木を立てて、お正月のお飾りなどを共に燃やし、火が置きになったところで団子をくべて、それを食べ、一年間の無病息災を願いました。

大きな行事ではありませんが、空き地を提供してくれる人がいて、竹や木を持ってくる人、それを組む人、みんなに知らせる人、団子をつくる人等、集落の人がコロナでも工夫して実施しようという意思と協力無しには成り立ちません。

どんど(ん)焼きは道祖神の祭祀であり、山梨県の代表的な民俗です。

様々な形態があり、この村も一様に語れません。上(かみ)は道祖神信仰が無い地域が多いようです。下(しも)はイボ石がご神体とみなされていたところがあったといいます。竹之本では子供がこのイボ石の取り合いをしていた時代もあったと聞いたことがあります。詳しく知りたい方は、「道志村の民族」山梨県史編さん専門委員会・民俗部会編集(発行:山梨県)を読んでください。