コロナ後、移住・二地域居住の問い合わせが増えている。本当に有難いことだけど、入居可能な家が確保できない。特に子供が多い家族世帯向け。それが課題。空き家バンクの掲載数を増やすために、役場の皆さんと協力して既存空き家の開拓をしているけど、なかなか増やせない。昨年は、子供が3人以上いる家族世帯が3組、家の確保について待機していた。残念ながら、確保が出来ず、道志村への移住は諦められてしまった。

じりじりしているところへ、村民の方から賃貸物件の提供についてお話を頂き、昨年から空き家バンクへの掲載準備を進めてきた。もうすぐ公開できる。

この物件はとても貴重。なぜか。まず、集落内にある伝統的な木造住宅であること。そして、とても広い。部屋が1、2階の合計で10室!これまで別荘物件は開拓しやすかったが、集落内にある物件はなかなか流動化しなかった。仏壇があり、親族がお盆に訪問すること。人は居住していなくても、物置として使っていること。先祖から受け継いだ資産を手放すことへの抵抗など、理由は様々。

そして、賃貸物件であること。移住希望者は賃貸を希望することが多いが、大家さんとしては早くキャッシュが欲しい、管理の手間が面倒なので、売却が圧倒的に多数。そのため、賃貸物件はほとんど確保出来ない。ところが、今回は大家さんが賃貸物件を作りたい旨に賛同し、賃貸化を承諾してくれた。さらに、自己資金でキッチン、バスルーム、トイレ等のリフォームまで行って頂いた。その気持ちに本当に感謝。ありがたい。

家に入ると、道志村で伝統的な大きな間取りと大黒柱が飛び込んでくる。この大黒柱は、道志の杉なのかな。今度、確認してみよう。道志村では伝統的に家屋の新築は自分の持ち山の木材で建ててきた。今は減少しているが、それは山と里の、本来のあるべき循環の姿かと思う。

写真には仏壇があるけど、都留のお寺へ移動する。そのための供養まで取り行って頂いた。

道志の集落にある家には、ひとつひとつ「屋号」がある。「あそこは○○さんの家」とは呼ばれず、屋号で呼称される。その屋号は代々引き継がれているから、時代が変遷しても、地元の人はすぐに「ああ、あの家だ」とわかる。この家の屋号が可愛らしい。その名は、「小中丸」。なんだか小さなお城のような名前。竹之本集落の役場正面にある家だ。

この家は、3月〜4月までには、月額7万円で賃貸化の予定。家族世帯で子供3人以上の方を優先的に募集する。空き家バンクへの掲載を急ぎます。ご関心のある方は移住支援センターまでご連絡くださいね!LINE公式アカウントが便利です。友達追加後、チャットでコメント頂ければ!
https://lin.ee/rhb5kkL