さて、梅雨も開けそうなので、草刈りざんまいです。

7月中の多すぎる雨量で畑はビチャビチャ。

けど、僕の畑は基本的に草ぼーぼーなので、

草が多すぎる水分を吸収してくれます。

だけど、ここからは晴れそうなので、草の役目はお終いという事で草刈りです。

「梅雨の間、作物を守ってくれてありがとう」

という感謝の気持ちで草刈りしてきました。

草も得意そうに

「ちゃんと守ったよ。もっと褒めて!」

と、僕にインスピレーションをおくってくれました。

去年の長雨から学び、今年はこの時期に草がちょうど良い背丈になるようにしておきました。

日光がちゃんと作物にあたるぐらいの草丈になるように。

無農薬無肥料なので、自然のものを利用させてもらうしかないのが僕の農業です。

長雨で弱っているからといって、肥料でドーンと栄養をつけてあげることが出来ません。

自然栽培や自然農の農業者にとって、草は邪魔者ではありません。

去年も草に隠れていた落花生が、おかげで鳥に食べられずに沢山採れました。

土の中の微生物もたくさん増えるし、昆虫も沢山の種類が来て、1種類だけが増えないようにバランスをとってくれます。

ただ、ちゃんと管理しているよ!という姿勢は見せないと誤解されるので、

今年からなるべくぼーぼーにはせずに適度に草刈りをしようと思っています。

あ、なるべくたんぽぽは残しましたよ。

植物のWi-Fiスポットですからね。

明日からも草刈りざんまいです。

畑によって、そこの自然とちゃんとコミュニケーションが取れている畑は居心地が良いです。

草刈りも全く疲れません。

でも、新しい畑はまだ僕を侵入者として認識しているので、

そういう畑はめちゃくちゃ疲れます。

なので、

「お邪魔します。草を刈らせて下さい」と、

低姿勢でお願いし、草刈りをします。

作物を植えるときも

「〇〇を植えさせて頂きます。どうか守ってあげてくださると嬉しいです」

という気持ちで作業します。

そのコミュニケーションが少しでも円滑に進むように、

農業者になる前に、家族で伊勢神宮の豊受大神に挨拶をさせて頂きました。

「これから自然栽培の農家になります。宜しくお願い致します」と。

農地で虫を意図的に殺した事はありません。

作物が虫にたかられてダメになってしまっても、

作物が弱ったから、分解して土に還すために虫が来ていると考えるからです。

ダメになった根本の原因は何だろうと考えます。

おそらく土中環境のバランスがとれていないはずだと僕は思います。

その土地が欲している作物は何だろうと。

それはその畑に自然と生えてくる草を見ればわかります。

そうか、じゃあその草を増やして、ある程度大きくなったらその草を畑に戻してあげることにしよう。

と、そういう考えで農業をしています。

農業に効率性を求めることは、本来は間違えているんじゃないかなと僕は思います。

人間の経済観念よりも、自然の循環を1番に尊重しなければ、

本当に栄養価の高い、本物の農作物は育たないのではないでしょうか。

これからは、そういう時代が来て欲しいので、まずは僕自身がそういった考えをもって農業をしています。

なかなか、理解者は少ないですが。

めげずに頑張ります!楽しみながら!

ありがとうございました。