アーティストの綾子さんと真也さんのアートプロジェクトが道志村で進行中です。
そんなお二人に偶然にもUFO会で出会ってまだ間もないのですが色んな形でお二人の創作に携わる事が夫航輔さんと共にでき、私たちにとっても貴重で有意義な体験をいつも頂いています。

森のフィトンチッドを集めたTalisman (魔除け)
アトリエがある森のフィトンチッドを集めてTalismanに。
巡る、森のお守り、Talisman.
アートの持つ可能性と力

展覧会の為に、様々な植物や土を採取して精油や蒸留水に加工するための準備とタリスマン製作を中心に道志村のアトリエで着々と活動しているお二人。

そんなお二人が夫の山の活動やバイオマスエネルギーの実現でのサステナブルな社会を目指す夫の方針にすぐに賛同してくれ、そこから様々な情報のやり取り、夫の熱い・暑い・厚〜い?!話に耳を傾けてくれた結果としてこの関係性が生まれました。

航輔さん、あなたは間違っていなかったんだね!!!

アブラチャンは道志村に沢山自生している植物です。近所の友人の家の横でテントサウナを体験した際に彼女がアブラチャンの葉っぱをビィヒタの代わりに使っていたのをきっかけに知ったのですが、アブラチャンは香水にも使用されるクロモジの同類・クスノキ科クロモジ属という事です。

アブラチャンの「アブラ」は「油」、「チャン」は「瀝青」のことを指す。つまり「油瀝青」ということで、木全体に油が多いことが名前の由来。
wikipedia

雄と雌の木があるようで、実がなっているのが雌の木みたい。
枝や実から豊潤な香りが立ち込めて、いい精油になりそうです。

その他、山椒の枝葉や実を採取したり一緒に急斜面で大きなハサミで枝葉を伐採、車いっぱいに積みました。
剪定バサミは青梅の友愛学園で和紙を作っていた時、その原料となる桑の木を切っていたのがフィスカースFiskars(フィンランド製)で太い枝も楽々切れるその切れ味がたまらなくお気に入りの一本です!

楽しい話題が尽きないので、夜な夜なついつい長居してしまって!

綾子さんと真也さんはとても熱心に話を聞いてくれるのと、私たちがこの村でどんな事を展開していきたいか?などの核になる部分をよく理解してくれるとても聡明な方です。
さらに、その展開していきたい事をこれまでお二人が人に伝えて人の意識や五感に訴えるartというお仕事を通じてやってきた様々なスキル(見せ方、伝え方)について常に的確に教えてくれます。本当に日頃モヤモヤしていた自分たちだけでは解決できない問題の答えや方向性を指し示してくれる貴重な存在です。これはお金を払っても手に入れることはできない経験で、感謝でいっぱいです。

さらに、すごい方たちなのに私たちの事を気にかけてくれたり道志村との関わりを積極的に持ってくれたりと・・・素晴らしいお二人!

土の香りって

色んな場所から採取した土は、場所によって成分やそこに生えている植物によって全然香りが違います。不思議です。
私は自分のフィールドのデザインに今一番力を入れていますが、そこでクズの根っこを土からひっぱり出して、切断した際に嗅ぐあのゴボウのような香りがたまらなく好きで、それが土の蒸留水から確認できた時にはシビレました。

やっぱりクズの成分がそこにあるんだなと。それと土の成分が合わさってなんとも言えぬ香りに仕上がっています。

この道志村の森や山が循環していく事、都会の人たちも自分事として道志の森、山と繋がっていける、大きく言えば地球との繋がりを今後どうやって感じられるか?

綾子さんがこれから作り出したいと思っている作品からは、夫航輔さんがやっている山の事、deertrailツアーの事、道志村の森、山が循環していけるような仕組みや、体験を通じて人々が個々人で大事なものを受け取れるような要素が強く、そこに彼女の信念を感じます。

それを上手にディレクションしているのが真也さんでその見事な洞察力と計画性は見事です。

皆自分の森、自分の山として認識する事で自然との繋がりをもう一度取り戻すきっかけだったり、アクションを引き出す為の目的である、そんな二人の活動をこれからも陰ながら応援できれば嬉しいです。